座像 修復及び着色直し(拡大)


今回の腐食の原因は銅像制作時の仕上げの精度によるものでした。
古い銅像は仕上げ、特に溶接の技術が現在よりも劣っています。
ブロンズ溶接ではなく、「ハンダ」「鉛」などで修復したのもが多々あります。
またパテなどを使って修復、仕上げをしてある作品も時々見受けます。

制作当時の技術からすれば仕方がないことだったのかも知れません。
また、そのような修復法でも上から着色してしまうと、なかなか見分けがつきません。
しかし時間の経過と共にその箇所が腐食し「灰汁(あく)」が流れてきてしまうのも事実です。


銅像補修−座像(拡大)1 腰の部分が一箇所腐食して変色し流れが出てしまっています。
銅像補修−座像(拡大)2 ブラシでこするとパテのような物がはがれて、長さ3cmほどの穴が開いてしまいました。
銅像補修−座像(拡大)3 穴の周りをきれいにして溶接をします。
銅像補修−座像(拡大)4 溶接箇所を仕上げます。
銅像補修−座像(拡大)5 仕上げ後です。
溶接の熱で穴の回りも変色してしまっています。
銅像補修−座像(拡大)6 下地を着色し、何層かに分けて表面を着色します。
銅像補修−座像(拡大)7 クリアをふいて完成です。
今回は着色作業前に下見に行き、修復箇所を発見し、修復法を検討した結果、溶接が適していると判断し溶接機材を持ち込んだので現地で溶接作業が行えました。

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